(……みお、寝ちゃった。本当に大変だったんだね。もう大丈夫だから、一緒に解決していこ)
素人目にみても、みおはボロボロだった。
よっぽど精神的に疲弊していたのだろう。
私に会ってからもみおはたくさん泣いていた。
今はその限界がきたのだと思う。
みおは「おやすみ」と呟くと、すぐに寝入ってしまった。
(少しは助けになれたかな)
私はみおが好き。
だから、みおを傷つけることの全てが嫌い。
穏やかな寝息を立てるみおにそっと近づく。
本当にこのところ寝られていなかったらしく、目元には深いクマが浮き上がっているし、泣き腫らした目元も腫れている。
普段のみおとは、かけ離れた顔をしていた。
久しぶりに安心したのか、今は静かな寝息を立てている。
このまま、みおに触れたいと思う気持ちは間違いだろうか。
頬に触れたいと願った右手を触れるか触れるギリギリのところで止めて、触れずに頬を撫でる。
みおの体温を指で感じ、私はみおの顔を見つめる。
「おやすみ、みお。大好きだよ。私はみおが幸せになることを祈ってるからね」
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